痛みとコリのメカニズム
体の苦痛を起こす原因は三つあります
1つは、過労です。
忙しすぎて心身に余裕がなくなっています。これには休息を取ることと、
趣味やレクリエーションをして気分転換を図ることが必要です。
また夜更かしはいけません。
2つは、悪い姿勢です。
癖で変に体を曲げたり捻ったりすることだけでなく、立ちっ放し、
座りっぱなしなど同じ姿勢でじっとしているのが悪いのです。
仕事の合間に、姿勢をかえたり、動きを加えたりすることが必要です。
3つは、運動不足です。
階段を足で上らなくなっています。近い距離でも車に乗っていませんか。
せめて通勤の往復を利用して、バス停の二つ分ぐらいを歩いたり、4階ぐらいのビルの階段を上ったりして下さい。
運動不足の結果、体が固くなる(柔軟性がなくなる)ことと、筋力の低下が問題です。
これにはストレッチ体操と筋力強化運動が必要です。腰痛や肩こりも生活習慣病といえます。
過ぎていることを減らして足りないことを補いましょう。
筋力強化は、腰痛の場合は腹筋です。肩こりは首の筋肉を鍛えます。
前後左右をアイソメトリック法で行います。運動を継続するためには、自覚と少しの努力が必要です。
節制することは健康の基本ですが、私は声を大にして「予防は治療に勝る」といいたいのです。
そんなことを言わなくても施術者は痛みだけを取ってくれればいいと言われそうですが、
オステオパシー施術は人間に生来備わっているホメオスタシス(恒常性)を損ねているものを見つけてそれを正すので、
恒常性のレベルが高いほど治りが早く、再発しにくいのです。
苦痛がある人には特有の固さがあります
体の固さには、二通りあります。
一つめの固さは背骨です。
関節の動きが悪いということです。関節の動きやすさ-可動性には、2つの要素があります。
1つは、対称性です。左右の方向に十分な動きの範囲があることです。
屈伸・側屈・回旋などの標準的な運動範囲があります。
2つは、苦痛がなく滑らかに動くことです。
痛みはもとより、動きの途中で引っかかったり、音がしたりしてはいけません。(可動性の検査)
二つめの固さは筋肉です。
労働・作業・スポーツの後など疲労や精神的な緊張などによっても筋肉は縮んで固くなります。
この固さは自分でも改善できます。収縮をとるには物理的に伸ばすことです。
伸ばせば柔軟性を回復し、血液循環も改善します。
年をとるとともに関節の動きの幅が狭くなります。
ラジオ体操のようなリズミカルな動きは全身の血液の循環を促し、
筋肉や内臓の働きを高め、関節周辺の組織=腱・靭帯を潤滑し動きを滑らかにします。
体の柔軟性を保つことは施術の効果を促進し、持続させます。
(体操・ストレッチング)
一般の方には、骨組み(関節)の固さと筋肉の固さの違いは認識しにくいと思います。
また、関節の固さは施術によらなければ緩和できません。
(筋骨格系のアプローチ)
背骨や腰に負担をかけない姿勢・動き方
立つ・歩く -STANDING & WALKING-
ヒトが立つ姿勢は、2本の足を接地して体を支えています。
ヒトの祖先はサルだといわれています。
人類は進化の過程で、背骨を直立して二足歩行をする能力を獲得しました。
ヒトの背骨を見ると、胎児のときも乳児のときも横から見てC字型のカーブを持っています。
これを後湾といいます。乳児は生後3か月ごろには、首に反対側のカーブができます。
これを前湾といいます。これで首から背にかけてS字型のカーブができました。
これが首が据わるという状態で、首を起こして抱かれたり、這うことができるのです。
1歳前後には、もう一つ腰のところにも前湾ができます。この腰のカーブができることで、
他の動物と違って直立歩行ができるのです。
チンパンジーが二足歩行をするとき、足と腰の間が曲がっています。人間とはだいぶ様子が違いますね。
体重の4点支持よりも2点支持が不安定なことは明らかです。
骨盤の上に立つ背骨(脊柱)との関係は、それを支える脊柱起立筋を含めて「筋骨格系」といいます。
構造的に体重支持は脊柱と筋肉のバランスによって成り立っており、特にその負担は腰の下部に大きいのです。
座る -SITTING-
猫背は、背骨や軟骨を押しつぶす悪い力になります。内臓のためにも良くありません。
良い姿勢ができないのは、体が疲れている証拠です。
背中を伸ばすために必要なこと-矯正体操-は、デスクワークの人は、
お尻を前にずらして背もたれが少し上の方に当たるようにしてから両手を挙げてバンザイのようにします。
頭の後ろまで反らせます。
少し痛いけれど気持ちが良いものです。トイレに立った時には、足腰の屈伸運動をしましょう。
家にいるときは、床の上で、両手を挙げて仰臥することをおすすめします。一日に何回でもやって下さい。
ソファの上では背の位置にクッションを敷きます。
また、椅子に座っている時に脚を組みたくなるのも体が疲れているからです。
組むと腰が楽ですね。楽になるーリラックスするーことは良いことですからやるべきですが、左右平均にして下さい。
腰が悪くなっている人は、組み方がどちらかに偏っています。
あなたはいかがですか。
一度調べて下さい。
偏りが分かったら、その反対側を多くして下さい。要するに、左右平均にする-バランスを取ること-です。
胡坐(あぐら)をかくときは、座布団を二つ折りにして、お尻の下に敷きましょう。
横座り-脚を横に出して姿勢を崩して座る-をしたい時は、左右平均にしましょう。
荷物を持ち上げる・曲げる -LIFTING & BENDING-
重い荷物を床から持ち上げる時には、両足を前後に開き、十分に膝を曲げて体に引き付けた姿勢で持ち上げるようにします。
膝をいつもより深く屈伸する動作がコツです。
背骨の軟骨やその周りのスジ-筋肉・靭帯-を傷めると持病を抱えることになります。
軽いものでも不用意な動作をしないように注意して下さい。
中腰の姿勢や動きは、立っているときでも座っているときでも、腰にとっては最も大きな負担になります。
仕事の合間に腰をそらせたりねじったりして、反対方向の姿勢や動きを与えましょう。
横臥する -LYING-
腹這いになって本を読むことはやめましょう。
首と腰に大きな負担がかかります。横臥位であっても腰を反らせる姿勢はよくありません。
腰を反らせる姿勢がいけないことに関連して、「腰痛について」の項で述べていますが-そこでは立位姿勢ですが-、
乳幼児などを胸に抱くことは、腰にとって大きな負担になります。この場合は、抱くよりも背負う方がよいのです。
私は就寝前に、布団に仰臥した姿勢で、腹筋と首の筋肉の強化運動をしています。
また、起床の前には、ひとしきり寝床の上でストレッチ体操をします。
運動習慣を身につけることは、健康を目指す現代人の常識です。
先ず、できる事からはじめましょう。
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院名 | 泉オステオパシー・腰痛研究所 |
住所 | 〒263-0044 千葉県千葉市稲毛区小中台町1239-4 |
営業時間 | 午前 9:00~13:00 午後 15:00~20:00 前後の時間外については、ご相談下さい。 |
定休日 | 金曜日 |
受付電話番号 |
043-285-6615 |
駐車場 | あり |
アクセス | ・JR稲毛駅東口から徒歩12分。 ・バス停=3番乗り場。京成団地行きなどどれでも。 2つ目の「小中台三叉路」下車。 お電話でご案内します。徒歩4分。 ・クルマ=穴川ICから12分、JR稲毛駅方面。 幕張ICから15分、国道14号線、西警察署前または、 浅間神社前からJR稲毛駅方面。 |